日々の観察が重要
病気の原因となる菌は高温になると活動が鈍る種類もいるので、薬浴させる際の水温を可能であれば25~27度くらいまで上げてください。他にも急激な色落ち、糞がしばらく透明のまま、ヒレをずっとたたんでいる、各ヒレの先が白く濁っている、もしくはヒレが赤く充血しているなどは体調を崩しているサインなので見逃さないようにしましょう。
運動性エロモナス症
初期症状は体の数箇所が、血がにじんだようになります。 病気が進行すると充血の範囲は体全体に行き渡りますが、局所的な場合もあります。 病魚は最悪の場合、死に至ります。
水カビ病(ミズカビ病)
ミズカビ科真菌のミズカビ属(Saprolegnia)、ワタカビ属(Achlya)、アファノマイセス属(Aphanomyces)などの感染を原因とする魚類の感染症の総称。原因菌によってミズカビ病、ワタカビ病、アファノマイセス病と呼ばれる。外傷やほかの寄生虫によって傷ついた場所に菌がついて発症し、外観に綿毛状の菌糸体を形成、炎症を発生させる。観賞魚の治療薬としてはマラカイトグリーンやメチレンブルーなどが用いられる。
尾ぐされ病
初期症状は、ヒレの先端や縁が白く濁り、その周囲が赤く充血することがあります。 病気が進行するに従い、白濁はヒレの根元の方へと拡大し、ヒレの先端部から裂け始め、重症魚になるとヒレは、扇を裂いたようになり、病魚は衰弱して死にいたります。 また病魚によっては患部にミズカビが寄生することもあり、さらに治療困難になります。 本病は発見が遅れると取り返しの付かないケースが多いので注意してください。
松かさ病
松ぼっくりのようにうろこが逆立つ病気です。エロモナス ハイドルフィア(Aeromonas hydrophila)という細菌が感染して起きることが多いと言われますが、はっきりとした特定原因が解明されていません。重症化した魚の回復はほぼ不可能です。ダルマメダカが経験上発症しやすいですが、他の体型でも発症します。細菌性ではないと考えており、他の個体に感染するなど見受けられません。
白点病
白点虫が寄生することで発病します。金魚、メダカ、熱帯魚などほぼすべての魚に発症がする可能性があります。 水質/水温の急激な変化や水質悪化などで魚の免疫が落ちたときに発症することが非常に多いです。新しく購入した魚や川から採取してきた魚をトリートメントせずに水槽に入れたりした場合に白点虫が水槽に侵入します。初期症状は尾ヒレの先に白い点が現れ、その症状を見逃すと一気に症状が悪化し、最悪の場合は死を迎えてしまいます。感染力が強いので水槽内の他の魚にも注意が必要となります。白点病で抵抗力が落ちたところで他の病気を併発させる場合もあります。金魚が非常に罹りやすい病気の一つです。