飼育に適している容器は?


まず基本的なことですが、メダカは水面近くに生息する魚なので容器は深さを重視するのではなく表面積が広い容器を使用することをお勧めします。
 
適切な容器選びが重要
色の濃い容器 (例 黒色)と相性の良い品種は幹之、朱赤、琥珀、黄金、三色、更紗(紅白)、斑などです。
色の薄い容器(例 白色)でしたらオロチ、ブラック系全般、クリアブラウン系などです。
ガラス水槽で鑑賞するのであれば鑑賞する品種にあったフィルムを貼ることをお勧めします。ヒレ変化型、アルビノ、スモールアイ等の品種は水槽で観ていても飽きがこない魅力があります。


 
メダカを初めて飼育する事になり、わざわざ高価で大きなガラス水槽などを購入しなくてもホームセンターや100円ショップで安価に容器やアイテムを揃えられます。無料で貰える発砲スチロールでも飼育可能で、外気の影響を少し受けにくく、水温を少しだけ保つ効果も期待できます。弱点といえば劣化するスピードが早い事と耐久性に難があります。土の上に直で発砲スチロールを置いていると土壌からバクテリアに侵食され劣化が早まるので注意してください。

 

暑い時期の屋外飼育の注意点
メダカは基本的に高水温に対して強い魚といえます。それでも日中、陽がよく当たる場所に置いておくと水温がみるみるうちに上昇し、メダカがショック症状を起こし場合によっては最悪、死んでしまいます。
経験上ですが、稚魚や若魚の方が水温上昇に対して強く半年~1年以上生きている水温上昇に対して弱いので急激な水温上昇には注意を払ってください。一応、※水温40度に順応する個体もいたりします。(※決して参考にしないでください。自己責任でお願いします)
他にも、水温変化が著しいと産卵をしなくなったり、水質変化を引き起こす等の弊害も発生する可能性があります。

 

対応策
暑い時期は水が蒸発した分、朝か夕方の気温と水温にあまり差がない時間帯に水を足してあげたり、庭やベランダの日当たりを把握し半日ほど日陰ができるような場所に容器を移動させるなどが簡易的かつ効果的です。スダレ、よしず、シェードなど使い日陰を作るだけでも効果はあります。

 

飼育容器の色の違いで起こる温度差
色の薄い容器より色の濃い容器の方が光をよく吸収し温度が上がりやすいことは皆さんもご存知ですよね?
どのくらい差が出るのかと思い、同じサイズの色違い(白色容器と灰色)容器に水量を同量入れ、隣同士に置いて実験しました。
実験時は8月(晴れ)で当日の天気予報では35℃でした。当店の飼育場は午前9時頃から太陽の光が差し込んできてジリジリと暑くなってきます。大体、12時~14時30分が一番日差しが強い時間帯となります。その時間帯以降は徐々に日陰となってきます。

水温を測ってみた結果、
6時 ①白色容器26.3℃ ②灰色容器26.1℃
12時 ①白色容器33.3℃ ②灰色容器34.6℃
14時30分 ①白色容器32.3℃ ②灰色容器33.4℃
17時 ①白色容器30.0℃ ②灰色容器30.3℃

ちょっとの色の違いで1度ほど水温が違います。これが真っ黒な容器だったらさらに水温差が生じます。